名作速読朗読文庫vol.602 Professional版 中原 中也 全集2 [pro-0911]

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商品詳細

名作速読朗読文庫vol.602 中原 中也全集2読上機能付きProfessional版

中原 中也(なかはら ちゅうや、1907年(明治40年)4月29日 - 1937年(昭和12年)10月22日)は、
日本の詩人、歌人、翻訳家である 
代々開業医である名家の長男として生まれ、跡取りとして医者になることを期待され、小学校時代は学業成績もよく
神童とも呼ばれた   
中也は30歳の若さで死去したが、生涯で350篇以上の詩を残した。その一部は、結婚の翌年刊行した処女詩集『山羊の歌』、
および、中也の死の翌年出版された第二詩集『在りし日の歌』に収録されている。訳詩では『ランボオ詩集』や数は少ない
がアンドレ・ジイドの作品などフランス人作家の翻訳もしている。日本大学予科、中央大学予科などを経て
東京外国語学校(現在の東京外国語大学)専修科仏語部修了
作風は ランボー、ヴェルレーヌといった象徴派ふうの詩風だった。
その後宮沢賢治の詩集『春と修羅』に出会い、不思議な宇宙観と口語による響きに魅かれる。
生前の中也は『山羊の歌』の詩人として、小林秀雄、河上徹太郎らの友人から高く評価され、また室生犀星、草野心平、
萩原朔太郎らも独特な歌の世界を貴重なものとして見ていて 広汎な読者層を獲得した


本文内容見本

ヂェラルド・ド・ネルヴァル

中原中也

 今から百年ばかり前のことだ、仏蘭西はエルメンノンヴィユに近い一小村モンタニーの、或るお祭の日の黄昏《たそがれ》時、アドリンもその辺の娘達と草の上で踊るために出て来た。当時十八才のヂェラルド・ド・ネルヴァル――後世狂詩人として知られた男と――アドリンは図らずも一緒に踊ることとなつた。踊り終つてヂェラルドは彼女の頬に接唇し、彼女の頭髪に桂をかざしてやつた。彼は彼女が、今は昔恋の罪のために父君から塔の中に幽閉せられるやうになつた姫に関する悲しい歌をうたふのを聞いた。
 以来アドリンは彼によつて忘れられないものとなつた。後に彼はアドリンが出家して死んだと聞いたが、その面影は彼に残つて生きつづけ、其後彼は他の女を愛したが、それはかのアドリンの化身としてであつた。

 ヂェラルドは狂つた。二三度顛狂院に送られもした。最後には或る雪の凍つた朝木賃宿の窓の横木に首を縊つた。――笑つちや不可ねえ、狂人といふものは恐らく諸君のやうに結構な適従性を持つて生れなかつたのだ。時代とか社会とか謂はれる随分偶然的な機構は、諸君のやうな結構な適従性を持つてゐるのであつてみればなんらの怪々たるものでもないが、それのない人にとつては、時々刻々の妖怪と見えるかも知れない。
 豆腐売りのラッパが聞こえる、今夜は豆腐が要るのだからラッパが近づくのを待つて呼びとめる――それならば文句はない。然し若し豆腐売りのラッパは斯々の時刻に斯々の音色を以て鳴り亙ると知つてゐたにしてからが、それが鳴り出した時仮りに或る郷愁の裡にゐて、それが聞こえることがその郷愁の空を彩る一幻想としてしか知覚されない状態に人が常住あるとしたら、「間抜野郎、また今晩も豆腐が食へやしねえぢやねえか」といふことになる他はない。
 蓋し斯の如き間抜ケ 野郎によつて、実感は実践的意味といふものから可なりに遠いであらう。


名作速読朗読文庫vol.602 中原 中也全集2読上機能付きProfessional版

vol 件数 選択      作者      タイトル カテゴリー文字数/文字量
602 1 日本文学 中原 中也 小林秀雄小論  随筆 533 小
602 2 日本文学 中原 中也 酒場にて   随筆 288 小
602 3 日本文学 中原 中也 作家と孤独   随筆 1282 小
602 4 日本文学 中原 中也 寒い夜の自我像 随筆 367 小
602 5 日本文学 中原 中也 山間秘話   随筆 1791 小
602 6 日本文学 中原 中也 散歩生活   随筆 270 小
602 7 日本文学 中原 中也 ヂェラルド・ド・ネルヴァル 随筆2132小
602 8 日本文学 中原 中也 詩集 浚渫船  小説 866 小
602 9 日本文学 中原 中也 詩人は辛い   随筆 186 小
602 10 日本文学 中原 中也 詩壇への願ひ  随筆 1586 小
602 11 日本文学 中原 中也 詩壇への抱負  随筆 1183 小
602 12 日本文学 中原 中也 詩と現代   随筆 1888 小
602 13 日本文学 中原 中也 詩と詩人   随筆 1113 小
602 14 日本文学 中原 中也 詩と其の伝統  随筆 5836 中
602 15 日本文学 中原 中也 詩に関する話  随筆 4287 中
602 16 日本文学 中原 中也 死別の翌日   随筆 318 小
602 17 日本文学 中原 中也 書信   随筆 138 小
602 18 日本文学 中原 中也 詩論   随筆 432 小
602 19 日本文学 中原 中也 新短歌に就いて 随筆 3133 中
602 20 日本文学 中原 中也 深夜の峠にて  随筆 681 小


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▼この名作速読朗読文庫は下記の点にこだわり制作いたしました

・多くの端末で文字が綺麗に見えるよう、大きさと色味の調整に気を配りました。
 実際の小説や、読みものアプリなどを数多く参考にし、「縦書きで最も美しく見える行間や文字幅はどれか?」 
 と何度も試行制作いたしました

・端末を縦持ちでも横持ちでも、画面内の収まりが良い様に、両方を切り替えながら開発いたしました。
 
・読み仮名(ルビ)が読み易いよう、大きさと表示位置の調整にこだわりました

・画面を操作してから反応するまでの時間が早くなるよう、特にページめくりの際にストレスを感じないよう、
 データ構成を設計いたしました。

・速読自動の表現に関しては、文字の背景を変える、線を引くなど数種類試し、最も読み易かった文字の色を(赤く)
 変える方式を採用いたしました。 また、画面が停止している状態よりもダイナミックで学習感が増すため、
 1文字ずつ色が変わる形を選択致しました。

・朗読(テキスト自動読み上げ)に関しては、多くの文章を一度に 読ませようとすると準備時間がかかる、
 短すぎると途切れ途切れに聞こえるなど、大変難しい問題でした ちょうど良い長さになるように句読点間を調整致しました。

・ボタン類を下方に集めるなど操作しやすく、ご使用のユーザー様が極力ストレスを感じないよう、ゲーム操作している際と
 同等の基準で設計しています。